Durian
果物の王様 ドリアン
ドリアンはパンヤ科で学名はDurio zibethinusと言います。
マレーシア原産の果物と言われていますが真の野生は見られません。
栽培の中心はタイ南部、マレーシア、インドネシアの純熱帯地方です。
ドリアンの木は高木で高さ20〜30m、大きなものは45mになります。
花は熟枝または幹に直生し花茎に多数群生する。
花色は普通クリーム色から淡いピンクで径約5p大きさで
夕方開花し翌朝遅くには散り始めます。
果実は人の頭大で重さ1〜4.5s堅く鋭い刺に覆われています。
果実が熟すと独特で強烈な臭いを発散します。
果実は5片に分かれそれぞれに2〜6個の種子を包む果肉が有ります。
果肉の色は白色ですが近年の改良が進んだ品種は
クリーム〜オレンジ色で臭いも少なくなっています。
味は、生クリームに似て上質、甘味が強く大変美味しく病み付きになる。
しかし、独特な臭いを受け入れられない人も多い。

果物の大様ドリアンを自分の温室で成らせるのを夢見て
千葉県の趣味家からドリアンの苗木を購入したのは1993年で
苗木は5年生程で木の大きさ約1.5m、親指ぐらいの太さでした。
温室の真ん中に植え、冬は最低夜温23℃、昼間は28℃で管理しました。
しかし夏は昼間40℃を越す日も有りました。
今回花を咲かした品種は、1995年にインドネシアのジャカルタ郊外の植木屋さんで、
植木屋さんの説明よると、無しのドリアン(種が大きくならずに
果肉が厚い品種と思われる)だという品種有り。その苗木を5本購入し持ち帰った。
鉢に植えにしたが4本はすぐに枯れてしまい、残りの苗も元気が無く枯れそうだったので。
温室に植えてあるドリアンの苗木の上部の枝に呼をした。
接ぎ木は成功し現在に至る。しかし鉢植えの部分は枯れた。
植物園でもあまり見ることが無い、ドリアンの苗木を植えて10年、
木の大きさ約4m、ビール瓶ぐらいの太さに成りました。

2002年6月28日初めて花を咲かし、今現在一つ小さな果実を付けています。
ドリアンが成ることは日本初めて???
果実がどこまで育つかわかりませんがこのHPで紹介します。
2002年7月18日
白石茂

果物の王様と言われるドリアンの花が6月28日に咲きました。
以前、現地ではフルーツバットが夜、ドリアンの交配をすると話を知人から聞いたことがあります。
そんなことで、夜の10時ごろ人工交配をする事にしました。
1日に1〜2花づつ合計8花が咲きました。全ての花を人工交配しました。
2002年7月18日
花が咲いて1週間ぐらいたった頃から毎日ひとつづつ極小さな果実は落果した。7月2日最後に咲いたひとつが残っり、果実は5mm程の大きさから2.5pまで育ち、ドリアンの果実の特徴である刺が肉眼で確認できる。写真に黒く見えるのは蟻です。
※前に戻る